このところ日本株で騒がしい銘柄が存在する。それはユニゾHDだ。ユニゾHDはオフィスビル賃料が主力の不動産会社で最近ではビジネスホテルに注力している。そのユニゾHDに対して旅行会社大手のH.I.Sが一か月ほど前にTOBを仕掛けた。これは様々な所で取り上げられており知っている方も多いことだろう。

H.I.SのTOB提示額は3100円。TOBが報道されるほど前は2000円を切るぐらいの価格であった。それがあれはあれよと８月16日の終値は4165円。正直ここまで上がるかと驚いた次第だ。ここまで暴騰したのは、ユニゾHD側にフォートレス・グループというホワイトナイトが現れたからだ。提示額は4000円。ユニゾHDのIRによるとフォートレス・グループは世界最大規模の不動産投資ファンドだそうだ。

私は何度も言うように中長期投資を基本戦略に掲げている。信用取引などを絡めた投機はやろうとは思わない。しかし、このようなお祭りごとには関心がある。なぜかというとユニゾHDは一度ちらっとではあるが購入を検討したことがあるからだ。理由は株主優待に魅力を感じたからだ。ホテルを積極的に展開しており旅先で使用することができるかと判断したからだ。私は旅が大好きだ。(機会があれば旅の記事も書きたいと思う。)配当も検討時は高配当の部類に入っていた。


しかし、購入は保留した。なぜか。増資が多かったからだ。株価が上がってきたな思うたびに増資が繰り返されており、そのたびに株価は下落していた。そこまで増資をされると運用額の少ない私にはユニゾHDまで手を出す余裕がなかったし、リスクが大きく見えてしまった。もう一つはすでに同じ不動産銘柄であるサムティを保有していたのもある。ただ、私は株価や株主優待・配当ぐらいしか見ておらずしっかりとした銘柄分析をしていなかった。しっかりと銘柄分析をされたうえで保有されていたホルダーの方々には拍手を送るばかりだ。


3週間ほど前は、いまさらだが、一部保有銘柄を売却してこのお祭りに参加するのも面白いかなと思ったりもした。だが、TOBを発表した当初のユニゾHD側の対応をみているとなんだかスピード感に欠け、このまま何もしないのではないかと一抹の不安を感じてしまった。しかし、結果は上記の通りホワイトナイトの登場である。ここまでくるとさすがに参戦するタイミングは個人的には逃した感が否めない。(「もうはまだなり」かもしれないが)このユニゾHDとH.I.Sの争いはこのあとどの様な展開になるのか。また新たなキャストの登場があるのか。ユニゾHDの反撃に対してH.I.Sが新たに策を講じるのか。この戦いを自分の新たな糧にしていきたい。(投資は自己責任でお願いします。)

今日はここまで。