9月12日にヤフー株式会社(以下ヤフー)がZOZOタウンで知られている株式会社ZOZO(以下ZOZO)との資本業務提携を行うと発表した。ヤフーがZOZOの株式を50.1%取得し、連結子会社化を目指すとの事。取得金額は約4000億円にも及ぶ。


ヤフーは今回の業務提携により、お互いの弱い部分を補いシナジー効果を生むと説明している。具体的にはPayPayモールに出店、ヤフーユーザーからのZOZOへの流入(ヤフーとZOZOではユーザー層が違う。)、などの効果が見込まれる。今後も様々な効果が見込まれるだろう。


それにともない社長である前澤氏が保有する36.7%の株式の大半を売却し、自身もZOZOを辞任すると発表した。株式の売却によって得られる金額は約2400億円とも言われている。


私自身は、今回の前澤氏の今回の行動はひょっとしたらあり得るかなとは思っていた。(タイミングは以外であったが)週刊誌やワイドショーなどのメディアからすれば突然の辞任劇で面白がるだろうが、投資をされている方々的にはどうだろうか。

会見の一部を見ての前澤氏の印象だが、多分いい人なんだろうなと思う。とても爽やかでスマートな会見に感じた。Twitterで100万円をバラまくなどのキャンペーンで物議を醸すこともあったが、一代で東証1部にまで登り詰めた手腕は見事としかいえまい。しかもまだ40代前半である。今後は新しい事業も行いたいとも発言している。

この業務提携による勝者はだれなのだろうか。ヤフーは多額の買収を行ったが効果はあると踏んでいるわけだ。前澤氏は悔しい気持ちもあるだろうが、2400億円という超多額の金を手に入れた訳だ。
例えば、2400億円を年間3%で運用したら単純計算で一年で72億円もの額を手に入れる事ができる(こんな事をすぐ思いてしまうのが投資家としての性か。)

こう考えると前澤氏がうまく捌いたようにも思えてくるが、ヤフーの裏にはやはり孫正義氏が居てるわけである。会見では今回の提携の話を進めたのは孫氏の力が大きいようだが、事業はヤフーに任せると発言している。そんなわけはないだろうが、最後に笑うのは孫氏だろうか。


とにかく今回の件がいい方向に進むことを願っている。関係者の方々の今後の活躍に期待したい。



今日はここまで。